部下や後輩の指導で悩むこと、ありませんか?
「また同じミスをしている」「何度言っても直らない」そんなとき、つい感情的になりそうになることもあるかもしれません。
でも、私はある経験をきっかけに、「叱る」よりも「伝える」ことの大切さに気付かされました。
感情的に叱ってしまったあの日
ある日、若手の部下が納品の時間を間違え、取引先からクレームの電話が入りました。
私は正直、イラッとしていました。以前にも似たようなことがあったからです。
呼び出して、
「どうして確認しなかった?」
「前にも言ったよな?」
と、つい強めの口調で責めるような言い方になってしまいました。
部下は黙り込み、うつむいていました。
その後も、どこか気まずい雰囲気が続き、表情もどんより。こちらの言いたかったことも、伝わった気がしませんでした。

一言で変わった空気
翌日、私は反省しました。
「感情でぶつかっても、相手には”怒られた”という印象しか残らないんだな」と。
そこで、今度は落ち着いた声でこう言いました。
「ミスがあったのは事実だけど、〇〇さんが普段頑張っているのは分かってる。だから、次からは事前確認だけは徹底しよう。お客さんとの信頼を守るためにね。」
すると部下は、少し驚いたような顔をしながらも、「…わかりました。気をつけます」と素直に返してくれました。
数日後には、納品前のチェックリストを自分で作ってくれて、同じミスはそれ依頼一度も起きていません。
”叱る”より”信じて伝える”
この出来事で、私は学びました。「叱る」のではなく、「信じて伝える」ことが人を動かすのだと。
相手を否定する言葉よりも、「信じているからこそ伝える」というスタンス。
それだけで、相手の心の受け止め方がまったく変わるんです。

まとめ:伝え方が人を変える
もちろん、仕事上で厳しく伝えなければならない場面もあります。
でも、それを”叱る”という形でぶつけるのではなく、相手の成長を信じて言葉を選ぶことが、結果的に本人のやる気を引き出し、行動にもつながります。
言葉ひとつで、チームの空気も変わります。
あなたなら、大切なことをどんな言葉で伝えますか?
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